「カブトムシの森」、更に被害が広がりました。

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10月12日に「カブトムシの森」の様子を見に行くと、10月3日には切り取られずに残っていた若い実を付けたシバハギの茎が、タイワンツバメシジミの幼虫と一緒に切り取られ、ほぼ全滅しました。何回か複数の採集者が入っているようです。特に県外からの採集者は、せっかく来たのだから少しくらいは良いだろう、と思っているのかもしれません。この調子では「カブトムシの森」で来年タイワンツバメシジミ成虫を見ることは難しそうです。近くにはキバナノホトトギスを保存している場所がありますが、そこには多数の花が咲いており、対照的な雰囲気でした。蝶愛好家の意識レベルはまだ植物愛好家のレベルには達していないようで、自分さえ良ければと言う人が少なからずいるのが残念です。
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延岡市でカバマダラが発生しています。

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安本潤一さん宅(延岡市野田町)の庭のトウワタにカバマダラがやって来ています。宮崎市内では毎年発生していますが、約100km北にある延岡市で発生するのは珍しいです。10月12日にも新しい♀が来て卵が産み付けられたとのことですので、当分の間、延岡市内でもカバマダラが見られそうです。

オジロアシナガゾウムシ

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クズの花を叩いていたら、鳥の糞のようなものが落ちてきました。良く見るとゾウムシです。少しすると歩き始めましたが、写真のように脚が長いです。名前はオジロアシナガゾウムシと言い、クズの茎に写真の右のような大きな虫コブを造ります。

今度は宮崎にルリウラナミシジミがやって来ました。

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今度はルリウラナミシジミです。八重山諸島にしか分布しなかったこの蝶が、串間市から南郷町に掛けて海岸沿いのクズで、かなりの数が発生しています。綺麗な蝶ですが、これだけ次から次に南方系の蝶がやってくると、温暖化懐疑論と称して論評している学者や評論家が無能に見えます。昆虫をはじめとする自然は正直です。下の写真はクズの花で見つけたルリウラナミシジミの卵です。産卵の習性は面白く、自分が造った泡の中に卵を産み付けます。蟻などの外敵から守るためかもしれません。
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カブトムシの森、今年も残念なことが起こりました。

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カブトムシの森で、今年も残念なことが起こりました。「カブトムシの森」では、タイワンツバメシジミの保護活動を宮崎青年会議所と宮崎昆虫同好会で続けており、今年も大勢の有志が集まって生息地の保全作業を行いました。その効果があり、シバハギは勢いよく生育しました。そのシバハギの花茎にタイワンツバメシジミが産卵しているのも確認していましたので、昨日現地に様子を見に行ったところ、写真のように卵の付いていた花茎がハサミで切り取られ、持ち去られていました。昨年も多数の幼虫が採集者によって持ち去られましたが、今年も盗られてしまいました。希少種の保護活動をすると生息地が明らかになり、そのため心無い採集者がやって来て、却って数が減少してしまう、という悪循環が起こっています。一部の採集者でしょうが、そのモラルの低さには驚かされます。

キイロゲンセイ

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青島沿いの林道で灯火しているとキイロゲンセイがやって来ました。ツチハンミョウ科に属し、カンタリジンという毒を持っています。そのため擬態のモデルになり、キイロクチキムシはキイロゲンセイに擬態していると言われています。幼虫はハナバチ類の巣に寄生します。

タイワンツバメシジミ成虫調査会

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9月13日に「カブトムシの森」でタイワンツバメシジミの成虫調査を行いました。シバハギはまだ花が咲いておらず、タイワンツバメシジミも8♂1♀と数が少なかったです。昨年、多数の幼虫が採集者に持ち去られたせいかもしれません。9頭すべてにマークをして放蝶しました。写真はマーキング作業をするメンバーです。

ブタクサハムシ

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青島や内海ではオオブタクサに多数のブタクサハムシが付いています。左が幼虫で、右は蛹(繭)の上に乗っている成虫です。ブタクサハムシは1996年に千葉県で発見された北アメリカ原産の外来昆虫です。その後分布域を広げ、2001年には38都府県で確認されましたが、宮崎県にはまだ侵入していませんでした。宮崎県に棲みついたのは4~5年前のようです。ブタクサハムシは要注意外来植物のオオブタクサやブタクサを枯死させる益虫としての側面と、ヒマワリ類を食害する害虫としての側面を持っているややこしい外来昆虫です。

アカギカメムシも宮崎で大発生中です。

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クロマダラソテツシジミが爆発的に発生していますが、アカギカメムシも大発生しています。宮崎市曽山寺で発生していることは既に紹介しましたが、内海でも発生しており、その数はどんどん増えています。写真は内海のアカメガシワに大発生したアカギカメムシで、一本のアカメガシワに約3500頭が付いていました。写真はほんの一部です。

宮崎のクロマダラソテツシジミ情報-3

安本潤一さんからのクロマダラソテツシジミ続報です。

2009.9.12. 延岡市北方町
       北方小学校  ソテツ新芽なし   未発見
       北方中学校  ソテツ新芽なし   未発見
       北方町総合支所(川水流) ソテツ新芽なし   未発見
2009.9.13. 須美江で行事終了後調査する
       須美江町家族旅行村  9/10には採集、確認したがこの日は未発見
       北浦町下阿蘇     3♀目撃(うち1♀撮影)
                  卵多数 (10卵程度持ち帰る)
                  脇芽だが新芽が少しある
       北浦町 直海     ソテツなし  未発見
       北浦町 市振 市振公園(小さい方) ソテツ2株あるが未発見
       北浦町 宮野浦 一番奥の公園  ソテツ 硬くなった新芽に幼虫数頭 目撃(2幼虫採集
                  2♂採集、他に1♂放置
                  新芽がなくこれ以上の発生は望めない
             宮野浦 宮之浦公園  ソテツ新芽なし 1♀採集

宮崎のクロマダラソテツシジミ情報-2

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安本さんから、クロマダラソテツシジミを宮崎県最北の延岡市北浦町でも確認したとの連絡を受けました。
2009年9月10日
 宮崎県延岡市須美江町家族旅行村
  2♂採集(安本潤一) 1♂撮影(長野 洋、中村建次郎)
他に数頭目撃既に硬くなりかけて新芽あり、幼虫未発見、葉先に食痕あり
 宮崎県延岡市北浦町古江 総合支所の南
  1♀採集(安本)、他に1~2頭目撃 1♀撮影(長野、中村)
 宮崎県延岡市北浦町古江 古江の公園
  成虫1頭目撃(安本) 幼虫30頭以上目撃・撮影(長野、中村)、幼虫5頭のみ採集(安本)

8月29日に延岡市新港でクロマダラソテツシジミを確認したと大分のチョウさんからコメントがありましたので、12日間で北浦まで北上したことになります。もうすぐ大分県に入りそうです。そこで、8月16日には確認できなかった児湯郡の高鍋町と、更に足を伸ばして川南町と都農町の様子を見てきました。

2009年9月12日
 宮崎県児湯郡高鍋町 高鍋海水浴場
  成虫30頭以上確認・撮影 昨年発生したのと同じ場所。一株に新芽が出ており、4♀が産卵。
  一株は若葉が完全に食害されており、終齢幼虫が1頭だけまだ残っていた。
 宮崎県児湯郡川南町 トロントロンドーム
  4♀目撃・撮影 ソテツ2株のどちらにも新芽はなかったが♀が止まっていた。
 宮崎県児湯郡都農町 都農漁港
  成虫50頭以上確認・撮影 ソテツ3株の若葉が完全に食害されていた。
  ソテツ周辺には成虫多数が乱舞。交尾しているものもいた。

昨年は高鍋海水浴場でかなりの数クロマダラソテツシジミが発生しましたが、都農漁港とトロントロンドームでは確認できませんでした。今年は高鍋海水浴場よりも都農漁港の方が発生数が多かったです。8月16日は高鍋海水浴場にしか行きませんでしたが、今年は8月上旬に都農町にやってきた個体が産卵し、そこで大発生したものが北上を早めていると考えた方が良さそうです。写真は都農漁港にある食害されたソテツと高鍋海水浴場で新芽に産卵しているクロマダラソテツシジミの♀です。

コブマルエンマコガネ

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宮崎市青島にある「カブトムシの森」の前の林道はニホンザルの通り道になっています。そのため道にはニホンザルの糞が良く落ちていますが、思い切ってその糞を調べてみると、エンマコガネが出てきます。自然界の掃除屋で幼虫は獣糞を好んで餌にしています。生態系はうまくリサイクルを考えているのですね。写真はコブマルエンマコガネです。

イワタバコの花とベッコウハゴロモ

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8月下旬に宮崎市内の加江田渓谷を歩くと、イワタバコの綺麗な花が咲いています。渓谷沿いの遊歩道にはイシガケチョウやムラサキシジミが飛び、ハナミョウガにはクロセセリの幼虫が巣を造っています。イワタバコの花は点々と咲いており、歩いていて飽きることはありません。同じイワタバコ科のシシンランは原生林の奥深く入らないと見ることができませんが、イワタバコは街に近いところでも見ることができます。そして、秋になると同じような場所にキバノナホトトギスが咲き始めます。写真はイワタバコの花とイワタバコの葉に止まったベッコウハゴロモです。

宮崎市のアカギカメムシ

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今年も7月20日に宮崎市でアカギカメムシが発生したことは既に掲載しましたが、宮崎市曽山寺でもアカメガシワから成虫5頭と終齢幼虫5頭を見つけました。幼虫4頭は仲良く葉の上に並んでおり、成虫5頭と幼虫1頭はアカメガシワの実で汁を吸っていました。今、日豊海岸を北上する昆虫として、キオビエダシャク、クロマダラソテツシジミに次いで注目すべき種かもしれません。

タイワンツバメシジミの調査会を行います。

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下記の予定で「カブトムシの森」のタイワンツバメシジミ成虫調査」を行います。

日時:9月13日(日)10時~12時頃
場所:カブトムシの森(現地集合)

今年は6月に草刈と土地の攪乱を行いましたので、シバハギの生育は順調です。ただし、昨年、「カブトムシの森」のタイワンツバメシジミの幼虫が殆ど盗られてしまったため、成虫は少ないかもしれません。このような、状況を踏まえた調査会になりますが、興味のある方は参加してください。場所が分からない方はこちらにメールしてください。写真は昨年の調査会の様子です。

宮崎のクロマダラソテツシジミ情報

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クロマダラソテツシジミ情報です。昨年発生したクロマダラソテツシジミは2月21日を最後に姿を消しました。今年の夏は7月11日に串間市都井岬で幼虫を確認したのが最初です。その後、日南市では各地で発生を繰り返しており、宮崎市にも侵入しています。8月14日には大淀川を渡り、サンマリーナ宮崎で幼虫を確認しました。一ツ葉有料道路の駐車場でも卵殻を確認していますが、新富、高鍋ではまだ生息を確認していません。北上のペースは昨年より1ヶ月早いです。佐土原以北でクロマダラソテツシジミを確認された方は連絡してください。写真は鵜戸神宮でソテツの新芽に産卵するクロマダラソテツシジミの♀です。
 2009.07.11 串間市都井岬      幼虫25頭
 2009.08.13 南郷町贄波中      成虫♀1
 2009.08.13 南郷町亜熱帯作物支場  成虫39頭、卵9
 2009.08.13 日南市鵜戸神宮     成虫♀5、卵多数
 2009.08.13 日南市伊比井浜     卵12
 2009.08.14 宮崎市サンマリーナ宮崎 幼虫12頭
 2009.08.16 宮崎市一ツ葉有料道路  卵殻3
 2009.08.16 新富町富田浜公園    確認できず
 2009.08.16 高鍋町高鍋海水浴場   確認できず

ルリモンハナバチ

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8月中旬、青島の「カブトムシの森」周辺は花が少なくなります。目立つのはクサギの花と他の木に覆いかぶさったセンニンソウの白い花くらいです。その中で赤い花が目に付いたので近寄ってみるとメハジキが咲いていました。その花に向かって青い宝石のような虫が向かって来ました。ルリモンハナバチです。めったにないご馳走が見つかったので急いで飛んできたように見えました。

「カブトムシの森」、マムシに注意!

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シバハギの生育具合を見にカブトムシの森へ行くと、右側のカブトムシの餌場の上にマムシがトグロを巻いていました。これからカブトムシの森に行く人も多いと思いますが、長靴を履き、無闇に草むらに入らないようにして下さい。マムシはおとなしい蛇ですので、出会いがしらでない限りまず噛まれる事ありませんが、注意して活動してください。まずこちらが先に相手を見つけることが重要です。

ハマスズ

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海岸の砂浜を歩いていると、時たま虫が飛びますが、直ぐに居場所が分からなくなります。目を凝らして探すと砂浜に見事に隠れたコオロギのような虫が見つかりました。ハマスズです。写真のように、いると分かっていても見続けていないと視界から消えてしまいます。本当に忍者のように上手く隠れるものですね。

カラスヘビ

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南郷町でヤシの幹に黒い線が目に付いたので、近寄ってみるとカラスヘビでした。ヤシの幹の凹凸に見事に体を合わせています。このような姿のヘビを見たのは初めてなので、感心して見とれてしまいました。

アカギカメムシが発生しました。

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7月20日、笹岡康則さんが宮崎市下北方町のアカメガシワでアカギカメムシの集団を見つけました。翌週私も現地に行きましたが、そのときは既にばらけてしまったようで、1頭も見つけることができませんでした。アカギカメムシは昨年も宮崎市内で確認されていますので、今後も発生は続くものと思われます。今までは沖縄などでしか見れなかったアカギカメムシもいよいよ宮崎の昆虫の一員になるのかもしれません。写真は石垣島で撮ったアカギカメムシで左は卵を守っている♀です。

宮崎の海岸性ハンミョウ

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暑い中、宮崎市内の河口を歩くと、海岸性のハンミョウが飛んでいました。小さくて速く飛び、地面に止まると保護色で何処にいるのか分からなくなるので厄介な被写体です。根気良く追いかけて何とか写真を撮ることができました。左がイカリモンハンミョウで右がヨドシロヘリハンミョウです。どちらも環境省レッドデータブックには絶滅危惧種として掲載されています。

「カブトムシの森環境道場」

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7月19日にカブトムシの森で行われた宮崎青年会議所の「カブトムシの森環境道場」の後援を宮崎昆虫同好会として行いました。朝の調査採集会では子供達と昆虫採集を行い、続いて宮崎青年会議所メンバーとの意見交換会を行いました。カブトムシの森には多数の植物や昆虫が生息している生物の多様性に富んだ場所であることが再認識されました。その環境を維持するために、タイワンツバメシジミを注目種として保全活動を続けていくことの意義も再確認されました。今年もタイワンツバメシジミの幼虫がシバハギの花や若い実に付くと思いますが、皆でタイワンツバメシジミの生育環境を整えた結果ですので、「カブトムシの森」での採集は控えるようにしてください。

エサキモンキツノカメムシ

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チシャノキの花を探すと、ハートマークのあるカメムシを見つけました。エサキモンキツノカメムシです。本州から九州まで良く見かけるカメムシですが、小さいために気づきにくいです。目を近づけて観察すると、ほんとにうまくハートマークが浮き上がっている不思議な昆虫です。

カメノコテントウの羽化

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綾町にあるオニグルミでカメノコテントウの羽化シーンを観察しました。蛹はオレンジと黒が混ざっており、成虫の模様に似ていると思っていたら、羽化直後の羽はオレンジ色だけでした。少し時間が経つと黒の模様が入り、いつも見るカメノコテントウになりました。羽の中ではどの様な変化が起こっているのか、興味深いですね。

ウスキシロチョウがやって来ました。

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延岡市内で安本さんがウスキシロチョウを確認しました。7月12日14時頃に東浜砂町でカラスウリの仲間の花に♀と思われる個体が訪花していたとのことです。7月11日に、ここ数年毎年ウスキシロチョウが発生している南郷町の食樹を確認しましたが、このときは新芽にも卵、幼虫は確認できませんでした。これからやって来ると思われます。写真は南郷町にあるナンバンサイカチ(ウスキシロチョウの食樹)の花です。

サツマシジミ

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宮崎で見るサツマシジミは綺麗です。渓流で少し羽を広げて休んでいるときや、渓流の上をゆっくりと飛んでいるときは、薄い青と白色が渓谷の中で一段と鮮やかになり、実際よりも大きく見えます。

クロマダラソテツシジミ、今年も発生しました。

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都井岬でクロマダラソテツシジミの幼虫をソテツの若葉から確認しました。3株に25頭の幼虫が付いていました。周りを探しましたが、成虫を確認することはできず、ソテツの新芽にも卵は確認できませんでした。南郷町では今年の2月15日まで成虫を、2月21日まで終齢幼虫を確認していましたが、その後はソテツの新芽が出ても卵を確認することはできませんでした。都井岬では越冬に成功したのか、それとも南から新しいクロマダラソテツシジミが6月下旬に飛んで来たのかは分かりません。昨年は8月11日にやはり都井岬で幼虫が確認されましたので、今年は昨年より1ヶ月発生が早いです。

ヒサマツミドリシジミ

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原生照葉樹林の中に入ってうろついていると、ゼフィルスが飛んできて近くの葉に止まりました。ヒサマツミドリシジミの♂です。いままで秋にヒサマツミドリシジミの♀を写したことはありますが、フィールドで♂を写したのは初めてです。ヤマビルと戦いながら歩き回ったかいがありました。

ザウテルオビハナノミ

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昨年、笹岡康則さんが宮崎で始めて発見したザイテルオビハナノミが今年も姿を見せてくれました。屋久島までしか生息していないと言われていたこのハナノミも宮崎県に定住しそうです。写真は6月28日に西都市で撮影しました。

キンイロジョウカイ

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霧島山のキンイロジョウカイです。大きくて綺麗なジョウカイボンです。ミヤマキリシマの葉の上に止まっていました。

南限のミスジチョウ

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綾町でミスジチョウを撮りました。渓流の上を飛んだり、近くの木に止まったりしていました。宮崎ではミスジチョウは珍しい蝶です。県北ではたまに見ることがありますが、県央では生息数は少なく、今まで確認したのは西都市まででした。今回の綾町のミスジチョウは私にとっては最南限のミスジチョウです。

霧島山の幼虫達

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先月、霧島山はミヤマキリシマが満開でした。幼虫の季節らしく周りを注意深く見ると、いくつか幼虫がいるのに気が付きました。写真はそのとき出会ったウラギンヒョウモン、キバネセセリとシロシタホタルガの終齢幼虫です。ウラギンヒョウモンは地面を歩きながらツボスミレの仲間を見つけると食べ始めました。キバネセセリの終齢幼虫はハリギリから遠く離れた木の幹にいました。蛹化場所を探しに巣から出たようです。キバネセセリの顔には黒い斑点があります。今まで斑点のない幼虫しか見ていませんので、顔に斑点のあるキバネセセリは初めてでした。アオバセセリやキバネセセリの幼虫が巣の中から顔を出すと赤色に黒い斑点があるので、外敵は味のまずいテントウムシと間違えるのだとの説があります。確かめたわけではないので本当かどうかは分かりません。シロシタホタルガはサワフサギの葉を熱心に食べていました。サワフタギという名は語感が良いので覚えやすいです。漢字では沢蓋木と書きます。場所によっては沢に蓋をするほど繁茂するのでしょうね。

タイワンツバメシジミ生息地の保全活動

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今年もタイワンツバメシジミが棲息している「カブトムシの森」の除草・整備活動を、宮崎青年会議所と宮崎昆虫同好会が実施しました。特に、外来植物のシナダレスズメガヤの繁茂が激しいので、シバハギが生えやすいよう伐根作業を行いました。遊歩道も整備し、家族連れで楽しめるようにもしました。昨年は、タイワンツバメシジミの幼虫が、悪質なマニアにシバハギごと殆ど採集されてしまいましたが、今年はそのような事がないよう蝶愛好家のモラルを信じたいです。

綾の鹿

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原生の照葉樹林が残っていることで有名な綾の森が鹿の被害で悩んでいます。照葉樹の若木の幹は無残にも皮が剥がれ、地面には鹿が食べないマツカゼソウやレモンエゴマだけが生えています。樹木もユズリハとアセビがやたらに増えています。このまま鹿が増えつづけると照葉樹林復元計画にも影響がでるでしょう。山で鹿を見かけると可愛い顔をしているので、とても憎めるような動物ではありません。自然のバランスを保つということは難しいですね。

もうイカリモン?

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5月下旬、久しぶりに宮崎市内の河口に行ってみました。波打ち際をハンミョウが飛んでいたので、何だろうと思って写してみると、何とイカリモンハンミョウです。こんなに早く出ているのか?例年なら7月初め頃から飛び始めるイカリモンが5月下旬にいました。何かおかしいですね。ところで、宮崎市内の河川敷には絶滅危惧種が多数生息しています。すぐ思いつくもでも、イカリモンハンミョウ、ハラビロハンミョウ、シルビアシジミ、ツマグロキチョウ、ウラナミジャノメなどがいます。たまたま国土交通省九州地方整備局がまとめた大淀川水系河川整備計画を読んでいると、「河川環境の整備と保全については、河道内の植生、瀬・淵などが、豊かな自然環境や景観を形成し、多様な生物の生息・生育の場を提供していることから、それらを保全するため、河川水辺の国勢調査などの継続的なモニタリングによる環境の変化の把握などに努めます。」とありましたが、「大淀川水系で確認された主な希少種」の項には、昆虫はアオカナブン、オオムラサキ、モートンイトトンボとルーミスシジミしか掲載されていませんでした。種類もおかしいですが、種数が極端に少ないですね。本当に希少種の生息調査をしたのでしょうか?

セダカコガシラアブ

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霧島山に行くと、ミヤマキリシマが咲き、山全体が色づいていました。そのミヤマキリシマに少し変わったアブが吸蜜に来ていました。背中にコブがついたような姿をしており、お辞儀をしているように見えます。セダカコガシラアブです。蜜を吸うときに有利な形になったとも言われていますが、このアブだけがこのように奇妙な姿をしている理由だとは思えません。見れば見るほど面白い姿をしています。

タイワンツバメシジミ生息地保全のための草刈を行います。(時間変更)

今年も下記の予定でタイワンツバメシジミ生息地保全のための草刈を行います。
日時:2009年5月31日(日)10時~15時(弁当を持参してください)
場所:カブトムシの森

宮崎昆虫同好会と宮崎青年会議所との協働作業ですが、どなたでも参加できます。興味のある方はお越しください。
服装は汚れても良いもので、長靴を履いて来てください。除草のための鎌や根堀道具があれば持参してください。
カブトムシのための餌場造りや昆虫観察も行います。

詳しいことを知りたい方はこちらにメールしてください。
「カブトムシの森」に関しては以下を参照してください。
タイワンツバメシジミの保全
タイワンツバメシジミの生息環境と休眠幼虫の観察会
「タイワンツバメシジミの生息環境と生態の観察会」を中止します。
タイワンツバメシジミの蛹化場所
タイワンツバメシジミの保護活動を開始しました。
タイワンツバメシジミの蛹が見つかりました。
採集者にマナーを求めるのは無理なのか?
ゴマダラチョウの越冬幼虫
オオムラサキカミキリ

ルリナカボソタマムシ

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林道沿いのホウロクイチゴの葉の上にルリナカボソタマムシがいました。小さいですが綺麗なタマムシです。九州より南の島に多いですが、宮崎でもゆっくり林道を歩いて行くと出会うことができます。

ミカドアゲハ

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ミカドアゲハが飛ぶ季節になりました。白くて匂いの強いグミやトベラなどの花が咲くと、アオスジアゲハやミカドアゲハが吸蜜にやってきます。写真のミカドアゲハは鳥か何かに襲われたようで、右の羽が傷んでいます。最近はミカドアゲハも北上しており、西日本各地で見られるようになりました。宮崎でこの蝶を見かけると、そろそろ暑くなります。

タイワンオオテントウダマシ

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西都市で笹岡康則さんがタイワンオオテントウダマシ(Eumorphus quadriguttatus)を採集しました。アジアには広く分布していますが、日本では対馬だけにしか生息していないと言われていました。それが宮崎で見つかったのですから凄いですね。

タテハモドキの産卵

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日南市で冬を越した秋型のタテハモドキ♀が地面すれすれのところを飛び回っていました。近くには、葉が出始めたばかりのイワダレソウが生えています。てっきりイワダレソウに産卵するものと思い、しばらく眺めていましたが、イワダレソウには止まろうとしません。近くのスズメのエンドウやシバのような草に止まり、腹を曲げ始めました。イワダレソウに直接産卵するのではなく、周りの草に産卵しました。この卵が孵化して成虫になる6月上旬頃にタテハモドキの夏型が現れます。

ニワハンミョウ

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この時期、渓谷に入るとハンミョウとニワハンミョウが目に付きます。ハンミョウは色彩が綺麗ですが、地味なニワハンミョウもじっくり見るとなかなか精悍で綺麗です。宮崎には全国的に数が少なくなった海浜性ハンミョウもまだ生息していますので、これからの時期はハンミョウ探しも楽しいです。

ぬいぐるみ?

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ヌイグルミのような虫がいました。初めは何か分かりませんでしたが、飛び立つと後翅の黄色がとても目立ちました。キマエコノハです。熱帯系の蛾ですが、残念ながら宮崎で写したものではありません。

ガガンボ

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綺麗なガガンボが菜の花で吸蜜していました。クシヒゲガガンボの仲間のようですが、名前は良く分かりません。ガガンボは蚊に似ていますが、花の蜜を吸って生きているだけですので、大きな蚊だと思って殺さないようにしましょう。

タイワンキシタアツバ

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歩いていると小さな蛾が飛び出しました。止まったので近寄って確認するとタイワンキシタアツバ(Hypena trigonalis)のようです。タイワンキシタアツバは写真のように地味な色をしていますが、飛んでいるときは後翅の黄色が目立ちます。似ている種類にクロキシタアツバがいますが、前翅の黄色い線が目立つのでタイワンキシタアツバでしょう。

シルビアシジミ(Zizina emelina)

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3月半ば過ぎに宮崎市内の川原を歩いていると、もうミヤコグサが咲いており、近くにはシルビアシジミが飛んでいました。春型のシルビアシジミは大きくて羽表の青色が綺麗です。日本本土のシルビアシジミは、今まで南方系のシルビアシジミの亜種だと考えられていましたが、最近別種と分かり新しい学名(Zizina emelina)が付けられました。南西諸島などに生息する南方系のシルビアシジミは、学名は今までどおりのZizina otisですが、和名がヒメシルビアシジミに変りました。シルビアシジミ(Zizina emelina)は最近急激に姿を消している蝶ですので、日本の南限に近い宮崎のシルビアシジミも大切に見守って行きたいですね。

ムクドリ

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暖かくなって、ルリシジミなど春のシジミチョウが飛び始めました。鳥も春を感じているようで、民家のアンテナの上でムクドリの夫婦が仲良く話をしているかのように止まっていました。

タブノキ

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タブノキの若葉が出てきました。赤い色をしており遠くからでも目立ちます。宮崎にはタブノキが多く、この樹の周りではアオスジアゲハやノコギリクワガタなどが良く見つかります。

ナシグンバイ?

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ナシグンバイに似ています。ヤンバルアワブキの鉢から出てきました。名前が分かる人、教えてください。