アロエ

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南郷町の道の駅「なんごう」の近くの道にはアロエが群生しています。冬の南郷町は流石に蝶は少ないですが、見事なアロエの花を見るのが楽しみの一つになっています。

オオムラサキカミキリ

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カブトムシの森で採集されたオオムラサキカミキリです。偶産種とも言われていますが、カブトムシの森にこんなに珍しい甲虫がいたとは驚きです。詳しい説明は木野田毅さんと笹岡康則さんが「月刊むし2008年11月号に「オオムラサキカミキリを宮崎県宮崎市にて採集」として報告されていますので、そちらを参照してください。

ゴマダラチョウの越冬幼虫

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宮崎青年会議所と宮崎昆虫同好会が保全活動を行っている「カブトムシの森」には大きなエノキがあります。エノキの根元を探すと、海に近いこの場所では流石にオオムラサキは見つかりませんが、ゴマダラチョウの越冬幼虫が見つかります。写真はエノキの葉の裏で越冬していたゴマダラチョウの幼虫です。良く見ると可愛らしい姿をしていますね。

アカタテハの幼虫

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1月末、南郷町でカラムシの葉にアカタテハの巣を見つけました。巣を開けてみると中には若齢幼虫がいました。今の季節は殆どのカラムシが枯れてしまっています。アカタテハはキタテハやルリタテハと同じように成虫で越冬しますので、真冬でも暖かい日に成虫を見ることは良くありますが、幼虫がカラムシにいるのを見たのは初めてです。ヒメアカタテハは成虫でも幼虫でも越冬しますので、アカタテハも同じように幼虫でも越冬するようです。右の写真の真中にある白い葉がアカタテハの巣で、左の写真はその巣の中にいたアカタテハの若齢幼虫です。

宮崎市のカバマダラ

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宮崎市下北方町では1月18日でもカバマダラの終齢幼虫が生きています。もちろん野外です。このまま行けばカバマダラが宮崎市内で越冬するかもしれません。中尾さんが観察を続けられています。

アカハラクロコメツキ

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杉の朽木の中で多数のアカハラクロコメツキが越冬していました。同じ切り株にキマワリの幼虫のようなものも沢山いましたが、よく見ると腹部末端が平たくなっていません。キマワリではなくコメツキの幼虫のようです。羽化しないと分りませんが、アカハラクロコメツキなら親子が同じ切り株で越冬していることになるのですね。

ベニシジミ

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1月3日にベニシジミがいました。ときどきノジギクの花で吸蜜をしたり、日光浴したりして草地を飛び回っていました。今までベニシジミの成虫を1月に見たことはありません。他にも、ヤマトシジミとウラナミシジミが飛んでいましたので、とても正月とは思えませんでした。

カミキリムシ?

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サクラの朽木からはカミキリムシ?らしき幼虫が出てきました。これも成虫になるまで何か分りません。

朽木の幼虫・・・ウバタマムシ?

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田野町で朽木をあたると、面白い形の幼虫が見つかりました。前胸が極端に幅広く、材が杉なので、恐らくウバタマムシの幼虫でしょう。春になって成虫が出てくると種類がはっきりします。

ムラサキツバメ

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12月になり急に寒くなって来たので、12/14に青島の様子を見に行きました。寒い上に風が強く、クロマダラソテツシジミは全く見ることができませんでしたが、代りにヤシの葉の上でムラサキツバメの♂が日光浴をしていました。近似種のムラサキシジミが中国大陸には分布せず、朝鮮半島、日本と台湾に分布が局在しているのに対し、ムラサキツバメはヒマラヤからスマトラまで幅広く生息しています。

宮崎昆虫同好会の研究発表会・総会が開催されました。

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宮崎昆虫同好会の研究発表会・総会が11月30日に大淀川学習館で開催されました。研究発表と言っても内容は堅苦しいものではなく、以下のように宮崎県の昆虫に関する最新の話題を中心に報告がありました。
 ・内海地区のツマベニチョウについて
 ・ビロドコガネ属の一知見
 ・県北のタイワンツバメシジミの知見
 ・自然保護部会の報告(タイワンツバメシジミの保護活動)
研究発表会には会員以外でも参加可能ですので、聴講されたい方は来年度の研究発表会(11月29日(日)予定)に是非お越しください。

クロマダラソテツシジミ-南郷町

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12月に入り、宮崎にも寒波がやってきました。11月の宮崎市の最低気温前半は10℃以上、後半でも5℃以上の日が多かったですが、12月6日には遂に0℃になりました。このまま寒くなると流石にクロマダラソテツシジミも冬を越すのが難しくなるかもしれません。写真は11月22日に南郷町の亜熱帯作物支場で写したクロマダラソテツシジミ♀です。ソテツの幹の周りを産卵個所を探しているかのように飛んでいました。

青島のクロマダラソテツシジミ

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青島には、まだクロマダラソテツシジミが飛んでいます。11月17日には38頭がソテツの周りを飛んでいました。寒くなりソテツの新芽がなくなりましたが、ソテツの雌花はクロマダラソテツシジミの好きな臭いがするようで、雌花の上に止まっている姿が目に付きました。見かけたクロマダラソテツシジミの殆どが羽裏に白帯が目立つ低温型でした。

青島のギョボクの実

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青島のギョボクが生えている場所に行くと、ツマベニチョウが1頭だけ飛んでいました。大きいギョボクが何本か生えており、実を付けている木も数本確認しました。青いミカンのようなものがギョボクの実です。写真のツマベニチョウは以前撮影したもので、青島のものではありません。

宮崎市のツマベニチョウ

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ツマベニチョウを青島の亜熱帯植物園で目撃しました。写真は辛うじて写せた青島のツマベニチョウです。見難いですが右上に写っています。内海でも卵と幼虫を多数確認していますので、日南市の鵜戸神宮が北限と言われていたツマベニチョウも、宮崎市内が北限と書き換えないといけないようです。

採集者にマナーを求めるのは無理なのか?

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残念なことが起りました。「カブトムシの森」で宮崎青年会議所と宮崎昆虫同好会がタイワンツバメシジミの保護活動を行っていることは、このホームページでもお知らせしました。その後、8月末からシバハギの株とそれに産み付けられた卵を確認し、継続調査をしていました。10月末、幼虫が3齢になり、終齢に近くなった頃、いつもの通りにカブトムシの森に行くと、上の写真のようにシバハギの実の付いた茎は全て鋏で切り取られ、幼虫ごとなくなっていました。また、一番花の付きが良く幼虫も多かったシバハギは、株ごと持ちさられていました。左下の写真がシバハギの株が持ちさられた後で、右下は僅かに残った実に付いていたタイワンツバメシジミの終齢幼虫です。昨年まではこのような事はなかったので、おそらく今年の機関誌に会員の一人がカブトムシの森付近の詳細なデータを掲載したために、それを見たマナーの悪い採集者が遠方からやって来て、根こそぎ採って行ったものと思われます。できるなら採集禁止などにはしたくはないと考えていますので、せめて保護している個所では採集を自粛するなど、自分で自分の首を締めるような行為は謹んで欲しいと思います。

宮崎県を北上するクロマダラソテツシジミ

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宮崎県における2008年のクロマダラソテツシジミ北上のペースを図にまとめてみました。11月に入って流石に涼しくなり、クロマダラソテツシジミの北上のペースは遅くなったようです。11月2日に延岡市新港のソテツ並木を調査しましたが確認できませんでした。安本さんが10月11日に日向市の小倉ヶ浜道路で成虫を、11月1日に日向市細島港で卵を確認されていますので、日向市と延岡市の間の門川町あたりが最前線でしょう。ホームページに掲載した記事を下記に示しました。日時はHP掲載日ではなく、記録日です。
2008年10月12日 日向市大字日知屋 小倉ヶ浜道路塩見川左岸
2008年10月12日 児湯郡高鍋町 高鍋海水浴場
2008年10月 4日 宮崎市新別府町 サンマリーナ宮崎
2008年 9月23日 宮崎市大字赤江 宮崎空港
2008年 9月20日 宮崎市田野町尾脇
2008年 9月20日 宮崎市青島 亜熱帯植物園
2008年 8月 6日 串間市都井岬
2007年11月12日 宮崎市青島
2007年11月 3日 成虫♀2、卵+、幼虫3 南那珂郡南郷町亜熱帯作物支場

宮崎のクロマダラソテツシジミ、まだまだ健在です。

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宮崎のクロマダラソテツシジミはまだまだ健在です。右は11月2日に高鍋海水浴場で写した羽化したばかりの新鮮な♂です。10月12日に確認した幼虫達が羽化したのでしょう。左は笹岡康則さんが10月29日に川南町遊学の森で写した♀です。後翅周辺に白帯が発達した低温タイプで羽は少し痛んでいます。周りにはソテツがありませんので、新天地を目指して長旅をして来た個体のようです。

アオバハゴロモ

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属名がGeishaと粋な名前がついているアオバハゴロモが庭のナラガシワに付いていました。確かに白粉を塗り、紅を付けた芸者さんのようです。

ニワハンミョウ

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ナミハンミョウともに最も良く見かけるハンミョウです。ニワハンミョウの学名はCicindela japonicaとナミハンミョウよりも日本を代表しています。写真は霧島山で写したものです。宮崎でも海岸沿いの標高の低い渓谷から標高が高い霧島山まで幅広く分布しています。

アサギマダラの渡りの季節になりました

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アサギマダラの南への渡りの季節がやって来ました。日南海岸沿いの山ではヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラの数が多くなっています。マークの付いている個体がいるかもしれませんので、アサギマダラに出会ったら注意して見てください。

クロマダラソテツシジミが日向市に到達しました。

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安本さんから日向市の小倉ヶ浜道路でクロマダラソテツシジミが発生しているとの連絡を受け、確認に行って来ました。宮崎市方面から小倉ヶ浜道路の塩見川を渡ったところにソテツの並木があります。車から降りて歩いていくとクロマダラソテツシジミが飛び出しました。まだ新鮮な個体です。その近くに新芽があったので調べてみると卵が付いていました。成虫はかなりの数が飛んでおり、数えただけでも16頭になりました。もう少し行くと、若葉がほぼ完全に食害された株を見つけました。写真で分るように、ソテツの葉の元に蛹がおり、ちょうど羽化して来た成虫が2頭写っています。ここで羽化したとすれば、3~4週間前、9月の中頃にはここまで辿り着いていたことになります。ここで発生した個体がかなりいますので、延岡市に到達するのは時間の問題のようです。

宮崎のキマダラモドキ

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宮崎の「樹木の精」です。県北の一部にしか生息しておらず、数も多くありません。宮崎県が日本南限になります。キマダラモドキは樹林と草原の境で見かけますが、近づくと直ぐに林の中に入ってしまい、自分の羽の色に近い、木の下や土の上に隠れてじっとしているので、見つけるのが難しくなります。

霧島山のジャノメチョウ

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霧島山のジャノメチョウです。北方系の蝶で、霧島山は日本南限近くの生息地になります。恐らく世界的に見ても南限に近いでしょう。ジャノメチョウ(Minois dryas)はユーラシア大陸北部に幅広く分布しおり、ヨーロッパにも生息しています。英語ではDryad(樹木の精)と日本語より粋な名前で呼ばれています。ただ、草原に多い蝶ですので、宮崎の「樹木の精」はクヌギ林で偶に見かけるキマダラモドキの方が似合っているでしょう。

クロマルハナバチ

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マルハナバチ類はキュウリ、トマトやホオズキなどの野菜の受粉のために農業で利用されています。セイヨウオオマルハナバチは温室トマトの受粉昆虫として1992年頃に導入されましたが、野生化して在来種を駆逐する危険性が出てきています。写真は花粉を一杯抱えた在来種のクロマルハナバチです。在来種でも受粉昆虫として充分役立つので、在来種の利用が進められています。手遅れにならなければ良いのですが。

クロマダラソテツシジミが大淀川を越えました。

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遂にクロマダラソテツシジミが大淀川を越えました。サンマリーナ宮崎のソテツ並木で成虫7頭を確認しました。食害された若葉はなく幼虫も見つかりませんでしたが、新芽を探したところ、卵が3つだけ見つかりました。一ツ葉有料道路パーキングのソテツではまだクロマダラソテツシジミを確認できなかったので、サンマリーナには飛んできたばかりのようです。

イタドリで吸蜜するクロマダラソテツシジミ

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クロマダラソテツシジミの吸蜜写真です。左はランタナで吸蜜している個体です。9月20日に宮崎市青島で撮影しましたが、石垣などでも良く見る風景です。右はイタドリで吸蜜しているクロマダラソテツシジミで、同じ日に宮崎市田野町尾脇で撮影しました。イタドリと言えば、信州などでも生えている日本を代表する植物です。この写真を見ていると、いよいよクロマダラソテツシジミは日本の風景の中に入ってくるのかと複雑な気持ちになります。

宮崎空港のクロマダラソテツシジミ

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宮崎空港にもクロマダラソテツシジミがいました。周回道路沿いのソテツ3株で成虫5頭を確認しました。1株には幼虫も付いていましたが、残り2株では新芽に産卵していただけで幼虫はいませんでした。青島から加江田川を越えて総合運動公園へ、更に清武川を渡って宮崎空港にまで勢力を広げてきました。いよいよ大淀川を越えるかどうかです。9月23日にはまだ確認できなかったサンビーチ一ツ葉、サンマリーナ宮崎や一ツ葉有料道路の駐車場にもソテツが多数植えられており、新芽も出ていますので、皆さん注意して見てください。観光で宮崎に来られる方は、宮崎空港、子供の国やサンメッセ日南でも発生していますので、ソテツを見つけたら観察して下さい。

クロマダラソテツシジミが北上しています

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串間市や日南市で爆発的に発生しているクロマダラソテツシジミを青島と田野町で確認しました。青島では若芽に多数の終齢幼虫も付いていました。更に完全に食害された株もありましたので、ソテツの周りにいたのは2化目の個体のようです。昨年よりも北上のペースが速いです。このままどこまで北上するのか心配です。

サカハチチョウ

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アカマダラ属(Araschnia)の蝶はマップバタフライ(地図蝶)として知られています。春型の成虫が地図のような紋様です。アカマダラはヨーロッパから日本までユーラシア大陸北部に広く分布していますが、サカハチチョウは東アジアだけに生息しています。卵の産み方が面白く、卵の上に卵を重ねていきます。アカマダラでは10卵以上の卵柱を作るは珍しくありませんが、サカハチチョウでは5卵以上の卵柱は珍しいです。写真はオカトラノオで吸蜜する夏型成虫と9個積み重ねられた卵柱です。

クロアゲハ

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クロアゲハの求愛飛翔です。木漏れ日が作る影がとても印象的でした。

宮崎のゴマシジミ

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久しぶりに宮崎県のゴマシジミに出会いました。まだ、細々と代を重ねているようです。ゴマシジミは環境省のデッドレッドリストでも取り上げられているように、全国的にも減少著しい種類です。宮崎県では高千穂町にしか生息していませんので、宮崎昆虫同好会でも生息地の保全を考えた方が良いのではとの意見が出ています。

タイワンツバメシジミの蛹が見つかりました

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宮崎昆虫同好会でタイワンツバメシジミの蛹の調査会を行い、休眠幼虫4頭と蛹2頭が見つかりました。昨年は小岩屋さんが休眠幼虫と蛹殻を見つけましたが、自然状態で生きた蛹が見つかったのは初めてです。写真は中尾さんが見つけた蛹ですが、ススキの茎に下向きに蛹化しています。蛹には多数の髭が生えており、それに水滴が付いています。この長い髭は何か生存に有利なのでしょうか。近くにはオオズアリがうろついていました。那須さんが見つけたもう1頭の蛹はこの蟻の巣の近くで蛹化していました。昨年、シバハギの実にいた3齢幼虫を舐めていたのもこの蟻のようです。タイワンツバメシジミとオオズアリに何か関係があると面白いですね。

オオウラギンスジヒョウモン

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オオウラギンスジヒョウモンはウラギンスジヒョウモンより少し大きくて、標高の高いところに生息しています。宮崎ではウラギンスジヒョウモンの方が数が少なくなりましたが、世界的にみるとすウラギンスジヒョウモンが旧北区に広く分布するのに対し、オオウラギンスジヒョウモンは東アジアにしか分布していません。大型ヒョウモン類がオカトラノオで吸蜜しているのを見るとなぜかほっとします。

ヒメシロチョウ

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ヒメジオンで吸蜜する南限のヒメシロチョウです。ヒメシロチョウ属(Leptidea)は原始的なシロチョウで5種がユーラシア大陸に幅広く分布しています。その中の2種が日本に生息しています。ヒメシロチョウは日本ではエゾヒメシロチョウよりも分布が広いですが、世界的には東アジアに片寄っており、エゾヒメシロチョウよりも局地的です。九州でも大切にしたい蝶の一種です。

クロマダラソテツシジミ再来

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今年も都井の岬でクロマダラソテツシジミが発生しました。秋の終わりまで、どこまで北上するか興味があります。冬に幼虫や蛹が県内で確認されたという報告はありませんでしたので、再び南方からやってきたようです。

オオチャバネセセリ

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チャバネセセリの仲間は南方系のセセリです。その中で最も北方に分布を広げたのがオオチャバネセセリで、北海道やサハリンにも生息しています。卵は他の似た種類と同じように饅頭型ですが、形が大きく、他の似た種類が白色~乳白色なのに対し、産卵直後の卵は赤橙色をしています。宮崎県では高千穂町などの標高が比較的高い所で見かけます。

クロシジミの産卵

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クロシジミがススキに産卵していました。クロシジミはアブラムシとクロオオアリが入れば色々な植物に産卵することが確認されています。私は、クヌギとヨモギに産卵しているのを見たことがありますが、ススキに産卵するのを見たのはこれが初めてです。クヌギに産卵されたものは孵化した幼虫がクヌギを食べたことを確認しています。しかし、幼虫がススキを食べるとは思われませんので、蟻の巣に入るまではアブラムシの蜜だけで育つのでしょう。上の写真が産卵しているクロシジミの♀で、その右下にいるのは育ての親になるクロオオアリでしょう。下の写真はススキに産みつけられた卵です。

南国のキアゲハ

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キアゲハは汎世界種の代表格でヨーロッパからユーラシア大陸中北部、更には北米大陸にも分布しています。アゲハの中では進化した種類で唯一セリ科植物を食草とし、寒冷地に適応しています。そのため日本では屋久島・種子島までしか生息しておらず、宮崎でも比較的標高の高い所で見かける事が多いです。そのようなキアゲハがランタナで吸蜜していました。ランタナと言えばジャコウアゲハ、カラスアゲハやアオスジアゲハなどが良く吸蜜に来ていますが、キアゲハが吸蜜しているのを見るのは初めてでした。近くでツマベニチョウとウスキシロチョウが飛んでいる中、北方系のキアゲハと南方系のランタナと言う組み合わせが新鮮でした。

アゲハモドキとジャコウアゲハ

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南那珂郡南郷町でアゲハモドキとジャコウアゲハを写しました。上がアゲハモドキ(蛾)で下がジャコウアゲハ(蝶)です。ジャコウアゲハは身体に毒を持っていますので鳥が好みません。そのジャコウアゲハに擬態して鳥からの攻撃を逃れようとしているのがアゲハモドキです。ですから同じ時期に同じような場所にいないとこの戦略は成り立ちません。蛾が蝶を真似ているのですね。
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世界的に見ても蛾が毒のある蝶を真似る例は良くあります。この写真は上が蛾のクロツバメ(Histia flabellicornis)でやはり身体に毒を持っている蝶のオオベニモンアゲハ(Atrophaneura polla)に擬態しています。止まっているときはそれほど似ていないと思うかもしれませんが、飛んでいるときは速さは違うものの見かけはそっくりです。タイのチェンマイ郊外で同じ場所で同じ時間に撮りました。

南限のキバネセセリ

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キバネセセリ♂が口吻を伸ばして吸水しています。お腹が異常に膨らんでいるのは水を飲みすぎたからでしょうか?良く分かりません。キバネセセリは北方系の大型セセリチョウで北海道や中部山岳地帯では良く見かけます。写真は霧島山系に生息している個体で日本南限、すなわち世界南限のキバネセセリです。

宮崎のヘリグロチャバネセセリとスジグロチャバネセセリ

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ヘリグロチャバネセセリとスジグロチャバネセセリが県北の高原地帯に生息しています。似ているのでなかなか見分けるのが難しいですが、♂は違いがはっきりしています。上の写真がヘリグロチャバネセセリ♂で名前のとおり縁が黒いです。下はスジグロチャバネセセリ♂で黒い縁取りが少なく前翅表に斜めの黒い線(性標)が入っています。♀は両種ともヘリグロチャバネセセリの♂に似ていますので見分けるのが非常に難しくなります。この両種が属するThymelicus属はユーラシア大陸北部に広く分布しています。最近、北海道に入ってきたカラフトセセリ(Thymelicus lineola)はその代表的なものです。その中で、黒い縁取りがあり、南方の東アジアまで勢力を伸ばしてきたのがヘリグロチャバネセセリ(Thymelicus sylvaticus)スジグロチャバネセセリ(Thymelicus leoninus)です。その中でも九州のものは南限になりますので、環境の変化を知るのに重要な種類の蝶です。

日本南限のメスアカミドリシジミ

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日本南限のメスアカミドリシジミです。霧島山の標高の高いところに生息しています。メスアカミドリシジミは世界的には東アジアの特産で、中国東北部・朝鮮半島・日本と中国崑崙山脈以南の2つの大きな個体群に分かれています。

ウスキシロチョウがやって来ました。

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南郷町でウスキシロチョウを確認しました。♂が♀を追いかけたり、♀が産卵したりしていました。♀が産卵しているナンバンサイカチを探すと、卵と若齢幼虫が多数見つかりました。3月には若芽もなく成虫はもちろん幼虫や蛹も確認できませんでした。今回も終齢幼虫と蛹は確認できませんでしたので、今年新しくやって来たウスキシロチョウのようです。

ホソバセセリ

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ホソバセセリは関東以南に生息する暖地性のセセリチョウです。国外では朝鮮半島南部、中国、台湾、ベトナム北部に分布しています。通常年1回の発生ですが、宮崎の平地では年に2回発生します。2化の成虫は9月頃に多く見られます。

クヌギを食べるヤクシマルリシジミの幼虫

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鉢植えのクヌギの若葉にゼフの幼虫のようなものが付いていました。宮崎市内にゼフがいるわけがありませんので良く見るとヤクシマルリシジミの終齢幼虫でした。ヤクシマルリシジミの食性が広いのは分かっていましたが、クヌギまで食べるとは知りませんでした。これで庭の樹木では、イスノキ、ウバメガシ、アラカシとクヌギを自然状態で食樹として世代交代していることになります。

オオゴキブリ

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オオゴキブリは照葉樹林の太い朽木の中に家族で暮らしています。家族は夫婦と子供です。体内にセルロースを分解する微生物を持っているので、普通なら食物にならない木材を食べることができます。これはシロアリにも共通する特徴で、ゴキブリに最も近い昆虫はシロアリと考えられています。見た目は全く違いますが、家族が増えて集団で暮らすようになったゴキブリがシロアリになったようです。